多くの企業でDXによる業務改善は当たり前になってきていると思いますが、
国税庁でも2023年6月に「税務行政のデジタルトランスフォーメーションの
将来像」を公表しています。
納税者側からみた主なDXの取組としては、スマートフォンでの申告、給与データ等の
連携、納税証明書のオンライン化、チャットボット、公式LINEでの相談などがあります。
納税者が利用するサービスは、普段目にすることも多く気づきやすいのですが、
国税庁が今まで利用していたKSK(国税総合管理システム)もシステム開発会社
5社が614億円で受注し、2020年頃から開発が進み、今年の秋に「KSK2」として
本格稼働の予定です。
e-Taxのお知らせにもKSK2の仕様書案などが掲載されており、この新しいシステムの
開発が進んでいることがわかります。
KSK2の主な特徴
- 高い汎用性及びAI-OCRの導入
汎用性が高いオープンシステムで開発され、AI-OCRによる高精度な自動データ化が可能となり、紙からデータによる情報保存へ移行。 - 外部機関とのオンライン連携
今までのシステムは機密性重視から外部と隔離されていましたが、新システムは金融機関や地方税当局とのオンライン照会が可能になります。 - 調査の効率化
調査時に調査官が外出先(調査先)からデータの閲覧が可能となります。 - 税目を横断した一元管理
今までは所得税、法人税、相続税等の税目での縦割り管理から、税目を横断した一元管理となります。
税目を横断した一元管理により、今までは問合せのなかった質問なども増える
かもしれません。当たり前ですが、一つの税法だけで考えるのではなく、他の
税法との整合性も考えて対応していくのが大切だと改めて考えさせられました。
また、連休中のために業務への影響は少ないと思いますが、令和8年9月19日(土)
0:00 ~ 9月24日(木)8:30まで、e-Taxが新システム更改に伴うメンテナンスの
ために利用できなくなりますのでご注意ください。
M・U
