京都で事業を始めようと準備を進めている方へ。
「税理士は利益が出てから頼めばいい」「そもそも、いつ相談すればいいのか分からない」と迷われている方は多いと思います。
結論からお伝えすると、相談のベストタイミングは法人設立や事業開始の2〜3か月前です。
もちろん開業後のご依頼も承っています。ただ、設立後や決算が近づいてからご相談に来られた場合、本来なら使えたはずの節税対策や創業融資のチャンスを逃してしまっているケースが少なくありません。
この記事では、相談する時期ごとのメリットとデメリット、京都ならではの創業支援制度、そして税理士を選ぶときのポイントまでをまとめました。
相談する時期によって、得られるものは変わります
なぜ設立前の相談が大切なのか。それは、相談する時期によって、得られることも、起こりうるリスクも変わるからです。時期別に3つのパターンを見ていきます。
法人設立前・事業開始前に相談する(おすすめ)
いちばん大きなメリットは、資本金、決算月、役員報酬といった、あとから変えると手間も費用もかかる項目を最初から整えられることです。
メリット
- 創業融資が通りやすくなる
- 節税面で有利な設立の形を選べる
- 設立手続きがスムーズに進む
デメリット
- まだ売上のない時期のため、費用面で不安を感じやすい
たとえば資本金を1,000万円以上にすると、設立1期目から消費税の納税義務が生じます。決算月の選び方次第では、繁忙期と決算作業が重なることもあります。どちらも設立後に変更するには登記や定款変更が必要で、費用も時間もかかります。
創業融資を申請する前に相談する
資金調達をお考えなら、申請前のご相談はほぼ必須です。
メリット
- 金融機関に伝わりやすい創業計画書を作成できる
- 融資の成功率や融資額が上がりやすい
デメリット
- 設立手続きと同時に進めることになり、スケジュールに余裕がなくなりがち
創業融資は、事業を始めてからのほうが借りにくくなります。実績がない段階だからこそ借りられる、という性質の融資だからです。自己資金の見せ方や創業計画書の組み立て方で結果が分かれます。
事業開始後や決算が近づいてから相談する
メリット
- 初期の費用を抑えられたと感じやすい
デメリット
- 届出の期限が過ぎていて、使えたはずの節税策が使えない
- 過去の帳簿の整理に時間も費用もかかる
特に注意していただきたいのが、青色申告の承認申請です。
青色申告承認申請書の提出期限
- 法人:設立日から3か月を経過した日と、設立第1期の事業年度終了の日のうち、いずれか早い日の前日まで
- 個人:開業日から2か月以内(その年の1月16日以降に開業した場合)
この期限を過ぎると、赤字を翌期以降に繰り越せる欠損金の繰越控除など、青色申告ならではの優遇を初年度から受けられません。
京都で創業するなら、知っておきたい支援制度
京都では、行政や地域の金融機関による創業支援が充実しています。代表的なものを2つご紹介します。
特定創業支援等事業(京都市)
京都市が指定するセミナーなどを受講し、経営・財務・人材育成・販路開拓の4分野について支援を受けると、「特定創業支援等事業による支援を受けたことの証明書」が発行されます。この証明書があると、次の優遇を受けられます。
- 会社設立時の登録免許税が半額に。資本金の0.7%が0.35%になり、最低税額は株式会社で15万円から7.5万円、合同会社で6万円から3万円に下がります
- 創業関連保証を事業開始の6か月前から利用できます。通常は法人設立の2か月前、個人創業の1か月前からです
- 創業支援資金(創業型)の融資限度額が、1,500万円以内から3,500万円以内に拡充されます
- 日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」に特別利率が適用されます
- 小規模事業者持続化補助金の創業型で、上限額が50万円から200万円に拡充されます
対象は、これから初めて事業を営む方、または創業後5年未満の個人・法人です。証明書の発行までに10日程度かかりますので、設立のスケジュールには余裕を持たせてください。
京都府の創業支援資金
地元の金融機関と連携した制度融資で、創業初期の資金調達を支えてくれます。上記の証明書があれば限度額が拡充されるため、セミナーの受講と並行して資金計画を進めるのが効率的です。
京都の地域性をふまえた事業計画を
京都は、観光や伝統産業だけでなく、IT・スタートアップ、大学との連携など、さまざまな業種が混ざり合う街です。同じ業種でも、出店するエリアによって家賃相場も客層も大きく変わります。
地元の市場特性や家賃相場をふまえた、現実に即した計画を立てることが欠かせません。京都の事情に詳しい税理士に相談すれば、地域ならではの制度や融資枠を取りこぼさずに活用できます。
創業時に税理士がパートナーになる4つのメリット
税理士の仕事は、税金の計算を代わりに行うことだけではありません。創業期の税理士は、事業が軌道に乗るまで一緒に走る存在です。
1. 開業届や設立書類の作成・提出を任せられる
税務署や自治体への各種届出を正確に進められるため、本業の準備に集中できます。提出漏れによる不利益も防げます。
2. 資金繰りや創業融資で力になる
金融機関が重視するポイントをふまえた事業計画書の作り方から、面談への備え方までサポートを受けられます。
3. クラウド会計ソフトの導入がスムーズ
マネーフォワードやfreeeは、最初の設定で後の手間が決まります。勘定科目や銀行口座の連携を初期段階で整えておくことで、日々の経理負担を減らせます。
4. 経営の悩みをいつでも相談できる
価格の決め方、契約書のチェック、人を雇うタイミング。創業期に次々と出てくる判断を、その都度相談できる相手がいる安心感は大きいものです。
創業期の税理士を選ぶときの3つのポイント
税理士なら誰でも同じ、というわけではありません。相談する相手を選ぶときは、次の3点を確認してください。
- 創業支援の実績があるか。これまでの支援件数や、融資の実行実績を聞いてみてください
- 地域の制度に詳しいか。京都市・京都府の支援制度は、知らなければ使えません
- 料金体系が明確か。顧問料に何が含まれるのか、決算料は別途かかるのかを、契約前にご確認ください
まとめ:相談は早いほど、選択肢が広がります
京都で創業を成功させるには、手続きや資金調達でつまずかないための事前準備が欠かせません。相談のタイミングが早いほど、選べる選択肢は増えます。
「まだ何も決まっていないので」と遠慮される方も多いのですが、何も決まっていない段階こそ、いちばん相談する価値があります。
税理士法人優和 京都本部では、初回のご面談を無料で承っております。創業のご予定が固まっていない段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
お電話でのご相談:075-252-0002(平日9:00〜17:30)
本記事の内容は2026年10月時点の情報です。制度の内容や要件、自治体の支援策は変更されることがあります。最新の詳細情報につきましては、各機関の公式サイトや公募要領等でご確認ください。

